当サービスのきっかけとなったのは、私の兄が公務員であり、次のような会話があったからでした。

現場で使うデジカメなんだけど、何かいいものない?できたら防塵防水が良いな。3万円以上になると規則上手続きが大変だから、それ以下の値段で。

これなんか良いんじゃない?G-SHOCKの技術が転用されているみたいだし信頼できそう。価格も2万6千円。はい、コレ。(Amazonのページ印刷して渡す)

ありがとう。庶務担当者にこれ買うように言っておくよ。

数日後

このあいだオススメしてくれたあのカメラ、ダメだったわ。

そうなの?

庶務担当者曰く、
①御用聞き業者が扱うオフィスカタログにはそのカメラの旧型しか乗ってなくて値段も3万3千円。
②債権者登録のある大手家電量販店でも見てきたけど、その機種は置いてない。取寄可能と言われたけれど、値段がどうしても3万円を切ることはできないって。
店員さんが2万6千円は仕入価格以下だって言ってたよ。

そんなに値段違うの?じゃあもうAmazonから買えば?

ほとんどの官公庁がそうだと思うけど、我々の会社ってクレジットや代引で支払えないんだよ。債権者登録等の手続も煩雑だし、各種会計ルールに沿った手続きをAmazonがしてくれるとは思えない。しかもその会計ルールはそれぞれの団体で違うときたもんだ。(笑)

そうなんだ。なんだかめんどくさいんだね。

そうなんだよね。だからいちいち説明しなくても自分の団体ルールをわかってくれてる御用聞き業者に物品調達を依頼することがほとんどなんだよね。

でもそれってどうなの?本当に欲しいものが買えない。買ったとしても値段が高いって。税金の無駄遣いじゃない?

…まぁでも地元業者を守るって意味合いもあるから。

住民から預かった税金を、特定の御用聞き業者や、たまたま支店が管内にあるだけの家電量販店に渡すことが公益になるの?

……その業者も税金を払うわけで……。

本気で言ってるの?無駄に多く払った代金のうち、税金として回収できるのはそのうち何%よ。節税後の事業所得に対する地方税の割合からすると……。

言われてみればそうだよね。

(以下略)

私のセリフが説教っぽく見えるのはさておき、そうだよねぇと言ったものの、兄はそれほど気にしていませんでした。

一方で私は衝撃を受けました。それは税金の使い方けしからん!という高尚なものではなくて、これほどまでに価格差があるということにです。

「あれ?これ商売になるんじゃない?私が役所の代わりにネットショップでの購入を代行して、ちょこっと手数料を頂戴できれば、役所は安くで物品調達できて、私もお小遣いができて、おまけで税金の節約となれば間接的に住民みんなのためにもなる。これって近江商人の『三方よし』だ!」

こうして私は税務署に開業届を出しにいくことになりました。

屋号である「トライアングル」は『三方よし』から拝借したものです。